どうも、ネギボウズです!
今回は輸入に頼っている野菜を紹介したいと思います^^
2020(令和2)年の生鮮 (せいせん)野菜の輸入量は71万トンです。
生産野菜のおもな輸入品目は、たまねぎ、かぼちゃ、にんじん、ねぎ、ごぼうの5品目で、全体の7割を占めています。輸入される野菜のうち生鮮野菜は27%です。
その他は冷凍(れいとう)野菜、塩蔵(えんぞう)野菜、乾燥(かんそう)野菜、酢調製(すちょうせい)野菜などの加工品で189万トン輸入されています。加工品の輸入野菜で多いのは、じゃがいも、トマト、スイートコーンになります。
生鮮野菜の輸入量71万トンって凄い量かと思いますが、農業現場で働いている僕からすると「割とその程度か」くらいの感覚です(笑)
生鮮野菜(加工していない野菜)ではたまねぎ、かぼちゃ、にんじん、ねぎ、ごぼうが多いのですね。
加工品だとじゃがいも、トマト、スイートコーンが多いようです。
基本的に輸入される野菜は日持ちがする野菜
これらの野菜に共通していることはいずれも日持ちが良い野菜ということでしょう。
外国で生産された野菜を飛行機や船で日本に輸入するわけですが、輸入するまでに1週間くらいかかってしまうこともあります。
だから、ほうれん草とかブロッコリーなどの鮮度命の野菜はそのままの形では輸入してもスーパーで売り物にならないことが多いんですね!
よくスーパーマーケットの冷凍野菜コーナーでブロッコリーやほうれん草の冷凍食品が販売されている理由は鮮度の関係にもあります。
その点、たまねぎ、かぼちゃ、にんじん、ねぎ、ごぼうなどは日持ちがするので冷凍加工などせずともそのままの形で輸入に適した野菜ということになります。
輸入量がダントツで多いのはたまねぎ
輸入量がダントツで多いのはたまねぎで、実に219,961トン(2020年)となります!
しかし、スーパーマーケットでよく見る玉ねぎは北海道や淡路など国産のたまねぎが多いですよね。
恐らく、ハンバーグやサラダに国内で加工して流通しているのだと思います。
次いで
かぼちゃ91,410トン
にんじん・かぶ84,449トン
ネギ52,769トン
ごぼう40,503トン
と続きます。
今後の輸入動向について
近年では、新型コロナウイルスの影響により生鮮野菜の需要が減少しているため伴って輸入量が減少しているようです。
4月の輸入量は、新型コロナウイルス感染症対策に伴う外食産業などへの影響により、加工・業務用需要が減少したことから、生鮮野菜が前年同月を大幅に下回った。一方、トマト加工品が前年同月を大幅に、冷凍野菜は前年同月をやや上回ったものの、全体の輸入量は前年同月をやや下回った。
僕の会社でもネギやキャベツや小松菜といった生鮮食品を生産しているのですが、コロナウイルスが流行りだしてから明らかに注文数が減少していますね…
逆にトマトなどの加工品はコロナ禍でも輸入が増加したようですが、これはいわゆる巣ごもり需要というやつの影響かもしれません。
外食を控える分、お家で手軽に料理して食事を楽しみたいという人が多いのかもしれませんね。
輸入先国ランキング
輸入野菜の輸入先国はどこが多いのでしょうか?
以下のようになっています。(2022年1月現在)
やはり、圧倒的に中国からのたまねぎ輸入量が多いですね…
にんじんととほうれん草も多いようです。
2位のアメリカは2万6265トンの輸入量ですが、中国と比較したら4分の1程度の輸入量なのですね!
3位の韓国はもっと下がって3374トンです。
まとめ
・日持ちのする野菜がメイン、トマトやスイートコーンは加工品が多い
・輸入先の国TOP3は中国・米国・韓国
やはり日持ちのする野菜は輸入に強いですね!
とはいえ、スーパーマーケットなどでたまねぎやニンジンやかぼちゃなどを購入する際、中国やアメリカ産のものはあまり見ないのは国内で加工されて加工食品に使われているためと考えられます。
よく、「外国の野菜はどんな農薬を使っているのかもわからないし不安」という声がありますが日本に輸入されている時点で検査をクリアしている野菜ですので一応安心して食べられるんです。(これはまた別記事にて)
今回はこの辺で!
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