どうも、ネギボウズです!
僕は昔、地元の市役所の職員として働いていた時期があります。(と言っても4か月くらいですが…)
市役所に就職したくて頑張っている人には耳の痛い話になるかもしれませんが、田舎の市役所のリアル体験談を書きます。
色々あったんだねぇ…
どうして市役所職員になったのか?
まず簡単に僕がどうして市役所の職員になったのかというお話をしますと、単純に楽そうだと思ったからです(笑)
「公務員は楽」と散々言われていたので、その情報を真に受けていました。
「地元の市役所は自宅から車で10分程度だし、通勤ラッシュとも無縁。しかも定時で上がれて大変な仕事もないだろうし、お給料も毎年年功序列で上がっていくから最高!民間企業なんてブラックなところには絶対に就職したくないわ~」って感じですかね。
大学生ならまあ普通の考え方というか、そもそも公務員は大変だからやめておきなよ!っていう人の方が少ないですよね。
はっきり言って考えが甘かったとしか言いようがないです(笑)
入社式から違和感が…
割愛しますが、ペーパーテストと面接試験はそれほど苦労せず突破できました。
さて、晴れて合格して入社式をしたのですが初日から違和感しかありませんでした。
嫌な予感は大体的中するよね…
まず、スーツを着て椅子に座っている時点で違和感が凄かったですし、一人ひとり自己紹介をしていくのですがもうその時点で「なんかここじゃない」って思ってました。
そしてその違和感は間違っていなかったのです。
ここからは僕が市役所の仕事で嫌だなと思ったところや、違和感を感じたところを1つずつ書いていきます。
仕事内容が分かりにくい、細かすぎる
市役所の仕事って何をやっているのかよく分からなかったり、細かすぎる仕事が多いです。
例えば詳しくは言えないのですが、僕は市内の施設の管理を担当していたのですが市民の人から「〇〇が壊れているから早急に治してくれ!」という電話を一日に何件も受けていました。
そこで普通なら「分かりました、〇〇業者に依頼していついつまでに直すようにします」という感じでいいと思うのですが、ここまでたどり着くまでに書式に原因やらなにやら事細かく記載して、上司、係長、課長、部長に決済を貰わないといけないのです。
これが本当に回りくどいというか大変なんです…
多分、民間企業だったら「こんなことをいちいち気にせんでよい!」と怒られてしまうくらいのことも型通りに全て完璧にやらないといけません。(ワードのスペースの間隔とかフォントとか)
そこまで気にしないといけないのは辛いね…
自分では「これって何がいけないの?」と思うことでもダメだったりするので、どんどん仕事が溜まっていき簡単な仕事すらなかなか片付かないという訳の分からない状況になりました。
達成感がない
4か月くらいしか働いていませんが、市役所の仕事で達成感を感じたことはありません。
基本的に「何か大きなプロジェクトとかを成し遂げる」というような性質の仕事ではないので致し方ないことなのかもしれませんが、達成感がないというのは仕事を続けるうえで自分には致命的なんだなというのを認識しました。
毎日入ってくる仕事と言えば定期的な会議や、市民からのクレーム対応、業者との対応くらいなものです。
今僕は農業をやっていますが、こっちの方が間違いなく面白いと胸を張って言えてしまうレベルです…
仕事に達成感を感じたい人には絶対に市役所はオススメしません。
キャリアが積めない
市役所職員は3年ごとくらいに人事異動がありますよね。
市役所にはそれこそ沢山の部署があり、部署によって仕事内容も様々です。
これはある人にとっては色々な仕事ができるから面白いという捉え方もできるかもしれませんが、逆に言えばキャリアが積めないということでもあります。
僕が配属された部署に50歳くらいで異動してきた人がいるのですが、本当に何も分からない新人と同じ状態でうろたえているのを見て「マジか…」と衝撃を受けました。
普通の会社なら営業や経理、クリエイティブ系などある程度固定されているので年々専門スキルも上がっていくものですが市役所の場合は感覚的に言えば「便利屋」といった感じです。
言ってみれば市役所内で異動がある限り、いつまでたっても新人と同じ状態になる可能性があるということです。
農業やIT系の仕事とかなら専門スキルを年々磨けるけど…
この点も専門性を身に着けたい僕には合わないなと思いました。
残業も普通にある
もちろん多少の残業は就職する前から覚悟はしていたのですが、想像以上に多かったです。
基本的に新人が配属される部署というのは国民健康保険課とか、課税課とかいわゆる大変な部署が多い気がします。
17時になったら業務終了して帰ってこられるというのが一般的な市役所勤務のイメージかもしれませんが、現実はそんなことはなく酷いところは22時過ぎくらいまで勤務しています。
僕の課も20時くらいまで毎日残業していて、仕事内容も相まって毎日憂鬱な日々でした。
イベントに強制参加させられる
僕が入った市役所には部活動がありまして、勤務初日に半分強制的に入部させられてしまったんですよね。
武道系の部活なのですが、全然やりたくなかったのに履歴書に〇〇部をやっていたと書いてしまったばかりに隣の課の先輩に誘われてしまい嫌々入部したという感じです。
今思えば、これが全て悪かったのかもしれません。
やりたくもない部活に入部したばかりに、本来なら家でゆっくり休めるはずの休日に大会の手伝いに行かされたり、先輩の付き合いで飲みに連れまわされたりと散々な思いをしました。
市役所は元々地元のお祭りの運営やボランティアなどで休みがあっても潰れることが多く、休みが多くていいというのは幻想なのかな、と思います。
人間関係が濃すぎる
市役所の中は本当に「村社会」状態で、ほとんどみんなが顔見知りみたいな状態なんですよね。
だから、「〇〇課の〇〇さんって仕事全然できないよね」とか「昨日入ってきた新人、使えなさすぎ」とか「〇〇さん結婚するらしいよ」とかそれはそれは具体的な情報が良くも悪くも一気に拡散するんです。
だからとても居心地が悪いというか、常に誰かに監視されているような、お互いに監視しあっているような感覚で仕事をしなければならないんですよね。
先の部活動の例を挙げると、僕は流石に部活動が嫌になって先輩に「辞めたい」と言ったら「辞めるのは勝手だけどお前が俺の部署に来ても何も教えてやらないからな」などと言われたのをよく覚えています。
多分、向こうからしたら弟のように思っていたのかもしれませんが仕事と部活動の区別もままならないような環境であったことは確かです。
変な人が結構いる
市役所勤めは変人が多いとよく言われます。
変人とまではいきませんが、どちらかというと細かい人、粘着質な人が多い印象です。
多分仕事内容も関係あると思うのですが、「そんなことどうでもよくね?」ということも事細かに話してきたり、よく分からないポイントで怒ってきたりと色々な人がいました。
記憶に残っているのは、ゴミの出し方について袋の縛り方からポストまで運ぶ経路、ゴミの積み方まで毎日20分くらい事細かに説明してくる先輩がいて「なんかの病気かな?」と思う人がいました。
また市役所内部だけでなく、市民の方もクセの強い方が多かったです。
というか、体験談から基本的にクレームを入れてくる人というのはそれなりにクセの強い方が多いので、穏やかな市民の方を相手するということの方が少なくかなり精神的に参りました…
自分で「もしもし、善良な市民の〇〇ですが!」と毎回電話をかけてくる方がいましたが、そういう人に限って無理難題を要求してくるのですよね。
市役所を辞めてアグリエイターとなる
そんなこんなでもう市役所が辛すぎて耐えられなかったので4か月しか働いていないけどきっぱりと辞めてしまいました!
これ以上働いたら精神が狂ってしまう!と思ったら次の仕事が決まっていなくても早めに退職した方がいいですよ。
僕も実際次の仕事なんて考えていませんでしたから。
というか、考える余裕すらなく「とにかく仕事をやめたい」という気持ちでいっぱいでした。
市役所に入れれば人生安泰と思っていたのに、全ての人生プランが狂ってしまった感じで相当落ち込みました。
でも、少しの間充電期間を設けて「本当にやりたいことは何か?」という観点で仕事を探した結果農業という仕事に出会い、とてもやりがいのある仕事ができており充実しています。
加えて今このように自分の体験談をブログに書いており、自分が経験した農業のことやアフィリエイトや副業のことなどを読者の方に発信していてこれもまた充実しておりやりがいを感じています。
やはり、人間本当にやりたいことをやった方が楽しく生きれるし結果としても上手くいくんじゃないかと思います。
辛い時は逃げていいと思います、逃げるのも手段。
今仕事で悩んでいる人は、思い切って環境を変えてしまうのも一手だということを覚えていてくださいね。
まとめ
以上、市役所勤務の経験から記事を書いてみましたが如何でしたでしょうか?
今思い返しても「辛かったな~」と思うことが多く正直2度とやりたくない仕事と言い切れます(笑)
しかしそういう環境の方が自分に合っているという方もいるのも事実ですし、違うところの市役所なら環境も全然違うということもあり得るでしょう。
ここは個人差があるので何とも言えないところではありますが、僕のように「専門性 自由 やりがい」などを重視する人にとっては市役所はやめておいた方がいいとアドバイスできます。
そもそも本当に自分に合っている仕事かどうか考えてもよく分からないという場合の方が多いと思いますが、嫌ならやめればいいのです!
嫌な仕事を続けていても、お互いのためになりませんからね。
この記事が少しでも参考になったら幸いです。
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