農業の高齢化の本当の原因3選

農業
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どうも、ネギボウズです!

残念ながら日本の農業はどんどん高齢化してきています。

単純に後継者がいない、若い世代がやりたがらないから高齢化してきているわけなのですが、ではなぜ若い世代がやりたがらないのかという点について書きたいと思います。

どうして?日本の農業が衰退していく原因

農業に少し詳しい人なら「日本の農業は外国と比べて弱い」ということを知っているでしょう。

日本は島国で耕作できる面積自体少なく、かつアメリカや中国などのようにバカ広い田畑が少ないのでスケールメリットが働かないという環境的な問題もありますが、近年問題になっているのは若者が農業を継ぎたくないということからくる「高齢化」です。

一番の問題は「儲からない」という印象

農業=儲からないというイメージが一般的に定着しているのが原因の一つです。

実際に僕も農業法人で勤務しているのでよくわかるのですが、朝から晩まで頑張ってキャベツ収穫したのに売り上げ5万円くらいにしかなってない…ということが頻繁にあります。

5万円と聞くと「え、結構もうかるじゃん」と思うかもしれませんが、ここから経費やらなんやらを引くと儲けは半分くらいになりますから労力の割には儲からないというイメージはまあ間違ってはいないです。

僕の働いている地域は長ネギを生産する農家さんが沢山いてかなりの営農地域なのですがそれでも一生懸命毎日作業をしても、300万円も稼げない農家さんが沢山いるのは事実です。

時代的にも一昔前と比べると今は儲けるのが難しくなっています。

昔は適当に作ってもそれなりに儲かったようで、蚕や藍、ネギで建てたであろう御殿が沢山見受けられます。

それが今では、家どころか軽トラすら買い替えるのを渋るほど苦労している農家さんが沢山…

これ、結構深刻な問題です。

ですが一方で、椅子に座っているだけで年間何千万円稼ぐ農家さんがいるのもまた事実です。

僕の知人が勤務している会社の社長は何もしなくても年収数千万円ですが、それなりに努力して仕組みを作ったからこそ可能なのです。

またAIを活用した農作業を効率化するロボットを開発する企業が出てきたりと、現段階で農業に可能性を感じている人がいることは事実です。

やり方次第ではまだまだ稼ぐ余地があるのが農業ということでしょう。

常に付きまとう3Kのイメージ

若い人が農業をやりたがらない理由の一つに「きつい」「汚い」「危険」という3Kのイメージがあります。

はい、間違っていないです。

ですが、僕からしたらこれらは大したデメリットと感じません。

例えば、「きつい」の部分は当然やったことのない仕事をすれば大変で疲れます。

僕も農業をやって初めての仕事がキャベツの収穫でしたが、それはそれは大変で腰がブレイクアウトするかと思いましたが1週間くらい毎日同じ仕事をしていたら体は慣れてしまいましたね。

また、作業自体体に最小限の負担で済むように工夫するとかすればそんなに大変なことはないです。

よっぽど運送業者さんとかのほうが力仕事ですよ。

「汚い」というのも確かに土をいじるので泥だらけになったり砂埃に汚れることはありますが、どうでもいいです(笑)

洗ったり洗濯すれば落ちますし、そもそも土というのは汚いものではないです。

土が汚いとすれば、皆さんが食べている野菜とか全部汚いものが付いた野菜を食べているということになってしまいますがそんな風に思う人はいませんよね?

なので、農業=汚いというイメージはある意味間違っていると言えます。

最後の「危険」についてはどうでしょうか?

これも確かに間違ってはいません。

例えば、トレンチャーというごぼうなどを定植するときに使用する拷問道具さながらの見た目の道具があるのですが、これとても危険でして誤って回転刃に近づいて服の裾などが巻き込まれると胴体が真っ二つになってしまいます。(実際にそういう事故が起きています)

また特に夏場なんかは熱中症のリスクが半端ないです。

ですが農作業中の事故で多いのはトラクターで傾斜を無理に走行してひっくり返るとか、管理機の下敷きになるなど作業者側の「不注意」が原因で発生する事故が多く、十分に気を付けていれば防げる事故が多いのです。

危険と言ってしまえば建設現場やそれこそ自衛隊や警察官なども危険な仕事に分類されるのではないでしょうか。

因みにですが、僕は7年間農業をやっていますが幸いにもこのような危険な事故に遭ったことは一度もありません。

田舎には都会のような娯楽施設が少ない

田舎には都会のような娯楽施設は少ないですね!

おしゃれなカフェやブランド店、巨大なショッピングモールなんかも全然ありません…

ですがどうでしょう、それは逆に「人が少ない」「空気や景色が奇麗」「都会の喧騒と無縁」という捉え方をしてみると悪いことばかりではありません。

田舎といっても様々で、近くのスーパーまで車で1時間とかのレベルの田舎もあれば、すぐ近所にドラッグストアやスーパーがあるところなどもあるでしょう。

僕の働いている地域は確かに田舎なのですが、そこまでド田舎というわけではなくてほどよくインフラが整っていてアリオなどの大型複合ショッピングモールもあって丁度いい感じです。

コンビニも沢山あって意外ですが「不便さ」を感じたことはありませんね。

ただ、ディズニーランドや遊園地みたいなテーマパークは全くないのでそういうのが恋しい人には正直田舎での生活はおすすめできないですね。

僕はそもそも休日はアクティブではないので、これぐらいで十分というかむしろ充実しているくらいですが物足りない人は都会へのアクセスが良い田舎で農業をやるという手もあります。

群馬、茨城、埼玉、神奈川辺りは東京にも電車で1~2時間あればいけるのでプライベートも充実できるのではないでしょうか。

まとめ

農業の高齢化の原因について解説しました。

・農業は儲からないというイメージだが、やり方と努力によってはまだまだ儲かる
・いわゆる「3K」のイメージは間違っていないがそこまで問題ではないし工夫次第で全然なんとかなる
・田舎には都会ほど娯楽施設がないが人によっては寧ろアリ

農業も悪い仕事ではないですよ!

 

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