どうも、ネギボウズです!
せっかく農業をやるのなら、
儲けたいですよね!
しかし昔と違って今の時代、
いわゆる「普通の農業」をやっているだけでは儲かりません。
「儲かる」というのがどれくらいなのかにもよりますが、
平均的なサラリーマンの年収以上の収入があれば
「儲かっている」
ということで良いのではないでしょうか?
大体500万~稼げれば儲かっていると言ってよいのではないでしょうか?
では、
儲かる農家になるためにはどのようにしたらよいのか
ネギボウズの個人的見解を書きたいと思います!
一番多くかつ現実的な方法は「大規模化」
ずばり、
「大規模化」
一番確実というか現実的なケースです!
「え、普通…」
と思われましたか??
いえいえ!
大規模化というのは実は非常に理にかなっているのです。
農業が盛んな地域にお住いの方はわかると思いますが、
農業法人として人を雇ってやっているところの多くは
このパターンですね。
僕の勤務している地域も農業が盛んで
農業法人が沢山ありますが
殆どが大規模化して特定の野菜をたくさん作っている
パターンです。
農業法人だけではなく、
個人農家さんがアルバイトを雇って面積を増やして
やっているところも結構あります。
では、
大規模化のメリットとデメリットはどのようなところか
見ていきましょう。
メリット
売り上げがある程度予測できる
大規模化をするといっても単純に掛け算です。
例えば、
10アール当たりの長ネギの粗収入が100万円あったとして
100アール作れれば1000万円という予測ができます。
もちろん、
その年の天候や相場にも左右されますが
その場合でも最悪のケースで見ておけばある程度
売り上げの予想ができます。
また経験を積めば
その作物を作るために面積当たりにかかる
労働力=人件費を算出できるようになります。
売り上げー経費=利益
これが計算できるというのが大規模化の強みの一つですね。
倍々ゲームのような感覚です。
機械化により作業効率が上がる
大規模化を図るということは
ある程度同じ品目をけっこうな面積で栽培することになります。
今の時代便利なもので、
作業効率を爆上げする機械が沢山あるんですね!
同じ作業でも、
人間が手でするのと機械を使うのとでは
10倍以上も効率が違ってきます。
手で収穫すると1時間はかかるところを
機械で収穫すればものの数分で終わるなんてことになります。
ただ、
こういった野菜専用の機械というのはかなり高額なんです。
なので、
いろんな野菜を少しづつ作っているような
普通の農家さんが買えるものではないんですね。
いや、
購入することはできますが年間少ししか作らないのに
数百万円もする機械は割高すぎるということです。
更に作業効率の面で見ても
大規模化をしていると
「今日は1日中ネギの定植作業」
ということができます。
普通、
個人で農家をやっているとこうはいきません。
1日のうちにやらなければならないことが沢山あるからです。
「朝はハウスの水くれして、
次は畑でネギを3畝くらい定植して、
午後からはキャベツを収穫して出荷して、
夜になったらネギの調整をして…」
など、
1日のうちに色々な作業をやらなければならないのです。
この
「作業を切り替える」
ということは農業をやっている人ならわかると思いますが
移動時間なども発生したりして
かなり面倒で時間もとられることなんですね。
その点大規模化して人が沢山いれば、
仕事を分割できるのでその作業にずっと従事できるので
とても効率よく仕事ができるということになります。
販売ルートも増えてくる
大規模化すると販売ルートも増やすことができます。
大手スーパーマーケットなどの小売店に野菜を降ろすなどは
手広く野菜を栽培し、
かつ安定して数量を出荷できる農家でないと相手にされません。
個人でも直売所コーナーのようなところには
野菜を並べることができますが、
売り場のスペース的にも数が限られてしまい
無制限に出荷することができません。
大規模化して数量を確保できるようになると
スーパーと直接契約したり
仲卸業者を挟んだりして大量の野菜を流通させることが
できるようになるのです。
また、
例えば栽培方法にこだわったりパッケージを工夫するなどして
差別化を図り認知度が広まれば
更なる売り先の拡大につながったりします。
僕の会社では有機肥料を使ったネギ栽培をしており、
自社パッケージ・自社段ボールを作り差別化をすることで
大規模化にプラスして市場にアピールしています。
その結果、
毎年確定的なオーダーを貰うことができ
経営の安定化につながっているのです!
人によってはネットショップなどの通販をメインとして
野菜を販売している農家さんもいますね。
通年雇用による経営の安定化
農業は毎年その色を変えて儲かる年と儲からない年がありますが、
ある程度は平均して儲からないと事業として成り立ちませんよね。
平均して儲かるには人を通年で雇用する必要がどうしてもあります。
「この時期だけは忙しいからアルバイトに来てください!」
といって働きに来てくれる人は実はあまりいません。
働く側も1年中お金を稼げるところがいいので、
通年で雇用してくれるところを選ぶことが多いです。
1年中同じ人が働いてくれれば、
毎年の作付け計画ができますし
作業者のスキルも年々上がっていきますので
売り上げ拡大につながるということです。
ただ通年で雇用するということは、
1年の野菜の栽培の流れと人件費を
ある程度は算出できないといけません。
ここら辺は数年経験を積めば分かってくるところなので
大丈夫です!
デメリット
ここまで見ると
「大規模化スゲー!これなら間違いなく儲かるじゃん!」
となりますが、
もちろんデメリットもあります。
集約的な地域でないと難しい
まず前提として大規模化するには
ある程度の広い畑が
周りに沢山ないと難しいです。
大規模化すると専用の機械などを多用することになるのですが
その時に10アールもないような畑が細切れにあっても
あまり機械のメリットを活かせないということになってしまいます。
それどころか最悪、
「これなら人間の手でやった方が早いじゃん!」
という事態さえあり得ます。
もっとも、
農業が盛んな地域なら広い畑も沢山あるはずでしょうから
この点に関してはあまり心配はいらないでしょう。
少量多品目栽培には向かない
「キャベツをちょっと作って、
枝豆をちょっと作って、
ネギも少し作って、」
というように、
ちょっとずつ多くの野菜を作りたいという農家さんには
大規模化は向いていないと言えます。
理由は前述の通り、
専用の機械による作業の効率化が難しいからです。
豊作時の販売に苦戦する可能性がある
大規模化=小品目多量生産
というのが通例です。
これは株で例えると1~3つくらいの銘柄に
全力投資しているようなものです。
当然株式のように予想が難しいものではないですが、
それでも毎年野菜の相場というのは変動します。
去年は儲かったけど今年は全然ダメ
ということはザラにあるのです。
全国的にその野菜がたくさん収穫できたり、
海外からの輸入が増えると野菜の相場はガタ落ちし
沢山作ってみたけどあまり売れない…ということになります。
これは農業である以上仕方のないことで不可抗力ですが、
栽培方法やパッケージングにこだわるなど差別化を図り
固定客がついていれば回避できる問題でもあります。
そのためには栽培方法はもとより、
「どうしたら不況時でも安定して販売できるか?」
ということを常に考えて工夫する必要があるでしょう。
労働力を確保しなければならない
大規模化は1人ではできません。
基本的に1人で管理できる面積の上限は2ヘクタール程度と言われています。
これ以上の面積で栽培するには単純に人手が必要になってきます。
あぐりナビや第一次産業ネットや農家のお仕事ナビといった
農業専門求人サイトに広告を出したり、
マイナビやリクナビ、DODAなどの一般求人サイトを使ってもよいでしょう。
いずれにせよ、
何らかの方法で労働力を確保しなければならないのですが
ただでさえ大変な農業という世界に魅力を感じさせるようでないと
人は働きに来てくれないというところが難しいポイントです。
「お給料はそんなに高くはないけど、働きやすさには自信がある」
「たくさん儲かったときは従業員にも還元する制度を作る」
「農業だけど休みは完全週休2日は確保する」
「ボーナスはたくさん出すし、能力によってどんどん昇給させる」
など、
オリジナリティある制度を充実させることによって
一般企業よりも自社を魅力的に感じさせる工夫が必要です。
長く働いてもらえるような自分なりの制度を考えることが
結果として自分の収入に帰ってくるということを覚えておきましょう!
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