どうも、ネギボウズです!
今日は皆さんに素人でもちゃんとやれば200万円の手取り収入を得られる僕なりのやり方をお教えしたいと思います!
そんな方法があるのかいな!?
はい、あります!
では早速見ていきましょう。
答えは新規就農
ずばり結論から言うと、畑で野菜を作って販売するだけです(笑)
タイトルに新規就農と書きましたが、別にある程度の貯蓄と畑や設備が最初から見当がついていればわざわざ新規就農などしなくてもある畑でできてしまうことです。
お教えするやり方なら割と簡単に誰でもできますし、素人が200万円くらいならそれなりに頑張れば達成できる数値というのが僕の感覚です。
200万円あれば1人なら生活できそうだね
具体的に見ていきましょう。
畑を見つけよう
まず畑を持っていない人は畑を見つけましょう。
畑を見つける際のポイントは以下の通りです。
家からなるべく近いところ
居住している地域で畑を探しましょう。
できれば車で10分~20分圏内くらいのところに畑があるとベストです。
あまり遠すぎると畑に行くだけで億劫になってしまったり、一度忘れ物をしたりトラクターで移動したりとなったときに大変です。
200万円を目安にするには1ha程度確保できると安心です。
しかし自宅近くで1haの農地を最初から見つけるのは地域によっては大変かもしれません。
その場合は最初は少ない面積でつないで、やりながら農地を増やしていくしかありません。
やっているとその地域の土の特徴や作物の育ち方などが感覚で分かってくるのでむしろおすすめです!
ある程度土壌が肥えているところ
できれば最初からなるべく土が肥えているところを選びましょう。
農業の金言に「最初からいいところで始めろ」という言葉があります。
これは一般的に「最初からいい条件でスタートできるわけない」という誤解に対する答えで、農業というのは良い条件でスタートした方が間違いなくいいということなんです。
土が悪いと野菜も上手く育たないし、土づくりにも時間がかかるしね…
作る作物を決めよう
畑が確保できたら作る作物を決めるのですが、一人でやる場合にお勧めなのは以下の野菜です。
お勧めはキャベツやブロッコリー、長ネギなど
一人でやる場合に問題になってくるのは「人手が足りない!」ということです。
なるべく一人でも支障なく栽培が可能と判断した野菜はキャベツ、ブロッコリー、長ネギこのあたりです。
これらの野菜は僕が働いている農業地域でも盛んに作られていて、経営体も多いです(=結構儲かるという証拠)
特にキャベツは儲かる野菜ランキングでもレタスと並んで上位にいるよね…
ネギは少し経験が必要と言えますが、キャベツやブロッコリーであれば家庭菜園で作ってみたことがある人なら簡単に栽培できます。
はっきり言ってキャベツなんかは定植時期を逸せず土が悪くなければほとんどほったらかしでも育つくらいには簡単です(笑)
初心者でもそんなに心配しなくて大丈夫ってことだね!
キャベツなら上手くやれば1haで達成
キャベツなら1ha(10,000㎡)くらいの農地に上手く作付けすれば200万円は達成できると思います。
この場合、収益は10aあたり20万円の計算になりますが販売単価60円/1玉で4,000玉程度収穫できればよいです。
大体管理費(農薬や肥料代)が4万~5万程度/10aくらいはかかってくるので経費を差し引いてもこれくらいでしょう。
キロ売りで上手く出荷先が見つかればこの限りではなく、50円/kg×6トン/10aで30万円以上の売り上げにすることも可能です。
ブロッコリーならもっといい可能性
ブロッコリーもキャベツと同じアブラナ科の野菜ですが、キャベツよりも単価が高めで軽いので人気があります。
但し10月いっぱいくらいまでは朝どり(深夜0時から朝の8時くらいまでに収穫すること)でないと青果市場や農協に出荷できないことがあったり、軽くて作業性がいいので全国的に生産過剰気味になってきているという問題点もあります。
僕の勤務先の地域でもブロッコリーだらけで、暴落するときはめっちゃ安いんですが高い時は高いという高低差が激しい野菜でもあります。
知り合いの農業法人は独自の販売ルートを持っていていて、40万/10aくらいの収益になるのだとか!
ブロッコリー10aで40万ってチート級の収益だよ…
長ネギなら上手くやれば20a程度か
キャベツ・ブロッコリーの次にお勧めしたい野菜は長ネギです。
この記事では詳しく扱いませんが、長ネギはキャベツやブロッコリーと比較すると少し経験が必要な野菜という感覚です。
ただ、一度コツをつかめればキャベツやブロッコリーなどの玉もの野菜よりも通年して相場の乱高下が少なく安定して稼げる野菜とも言えますし、畑をあまり確保できない人にとっても20a程度あれば相場が比較的安定している時なら200万円は現実的に目指せる野菜という点でおすすめです!
長ネギは上手く作れれば10aで100万くらいになるんだよ~
いくら儲かるからと言って体を壊してしまったらそれでおしまいですからね!
因みに僕の知ってる話で青果市場にオクラをいっぱい作って出荷して年間400万円くらい稼いでいた人がいたのですがオクラばっかり作っていて精神的におかしくなってやめちゃったみたいです…
オクラ怖い…
何事もほどほどが大事だよね!
キャベツやブロッコリーの育て方
ここからはキャベツやブロッコリーの栽培方法について解説していきます。
種まき
まず種を購入しましょう。
種はコート種子が一般的で、コートされていない種子と比較して発芽揃いが良く機械を使った播種作業時には必ず必要になります。(品種の選び方についてはこの記事では割愛します)
お勧めはトレイ育苗
育苗方法は2つあります。
②地床苗育苗
①のトレイ育苗が最も一般的で管理も簡単なためお勧めします。
因みに②の地床苗育苗というのはキャベツやブロッコリーの種を直接畑にまいて移植まで育てるやり方で、もちろんメリットもあるのですが素人がやるのには難しくハイリスクなため個人的にはおすすめしません。
手で種をまくよりも播種機を使う
種をまくときにもトレイに1粒ずつまくこともできますが、結構時間がかかるので「播種板」という道具を使うことをお勧めします。(3万円くらいで購入できます)
播種版は板の上に種をザーッと出すと開けられた穴にコート種子が転がって1粒ずつ入るようになっていて、キャベツやブロッコリーのトレイ用の128穴、ネギの220穴用などがあります。
いずれもホームセンターなどで売っている育苗プラグトレイに使うことができます。
育苗
種をまいたら次は苗を育てる育苗段階です。
「苗半作」と言われるように育苗過程は野菜の品質を左右する大切な時期なので大事に育てましょう!
苗半作とは野菜の品質は苗の段階で半分決まるということだよ!
それくらい育苗は重要なんだね。
ハウスで育てよう
ビニールハウスでの育苗が一般的です。
ビニールハウスは一般的に南北ハウス(南北に伸びているハウス)の方が東西ハウス(東西に伸びているハウス)よりも日当たりが良く苗の生育に良いとされていますが、経験上あまり関係がなくむしろ周りに光を遮る障害物があったり風通しが悪いことなどのほうが問題です。
実際には南北ハウスよりも東西ハウスのほうがいい苗ができることも普通にあるため方向についてはあまり細かく気にしなくても大丈夫でしょう。
200~400枚収容できるビニールハウスと冠水設備
できれば一度に400枚程度は収容できるハウスが欲しいですね!
ただこれはキャベツやブロッコリーの40枚/10a換算で1度に1haほど作付けするときの想定なので、例えば春(5~7月)と冬(10月~2月)の2シーズンに分けて50aずつ作付けする場合は半分の200枚が収容できればよいでしょう。
気になるお値段ですが、大体50万円前後はかかると予想しておきましょう。
自分で建てることもできますが、技術や知識が必要ですし今後ずっと使うものなのでプロに任せた方が安心です。
また、雪害などでハウスが潰れないように補強したりいざという時の災害保険を検討しておくのも必要です。
特に雪の多い地域では冬は全部ビニールをはがすという農家さんも多いよね…
ハウスがないと野菜が作れないから死活問題
モーター・エンジンポンプ
ハウスを建てるときは井戸堀工事も同時に行いましょう。
井戸を掘るのは育苗の水くれに地下水を利用するためで、ハウス育苗の基本となります。
水道水はお金がかかるし、夏は冷たく冬は暖かい水が確保できるから苗には地下水のほうが適しているんだよね!
知り合いの土建屋さんがいれば安くやってくれるかもですが基本的に10万円前後はかかるとみておきましょう。
ホース
ホームセンターなどで購入できます。
できればねじれ防止機能がついているホースだと水くれしているときにストレスがなくおすすめです!
白遮光ネット
夏場の育苗に使います。
夏場はハウスの中は全開に換気していても30度は間違いなく超えてしまいます。
ただでさえ暑いのに、ビニールが張られていると中の温度が上がりサウナ状態になることは容易に想像できるでしょう。
しかし30度以上にもなると発芽障害と言って種をまいても暑すぎて芽が出てこなかったり、最悪暑さで苗が枯れてしまうこともあります。
そのためハウスの中の気温を下げなければいけないので、この白遮光ネットを使うとハウス内に降り注ぐ日差しをカットして温度を下げるのです。
白遮光ネットは遮光率がいくつかありますが、一般的に30%くらいのものが多く使われる傾向にあります。
移植
大体キャベツやブロッコリーの育苗期間は1か月程度です。
ある程度の大きさになったら苗を畑に植えていきましょう!
移植作業は手でもできるが機械を使うと楽
苗を畑に植えるのには気合いで手で植えることもできますが、さすがに1haも手で植えるのは地獄なので移植機を使うことをお勧めします。
クボタのキャベツ移植機が一般的です。
新品だと70万円くらいする高価なものですが、中古で探せば30万円くらいで手に入るかもしれません。
しかしなかなか人気なのか流通していないのか、中古品自体出品数が少ないので目を凝らしてチェックしていないと難しいかもしれません。
移植機は色々あるがポット投げ込み式が一般的
キャベツやブロッコリーの移植機は2種類
ポットに苗を自分で入れていく半自動移植機
全自動移植機と半自動移植機があります。
全自動移植機のほうが楽と思われがちですが、土が固まっていないと上手くつかんでくれなかったり苗を挟むクチバシがずれてトレイを突き破ってしまったりすることがあります。
一方ポット投げ込み式の移植機は自分でプラグトイレから苗を引っこ抜いて回転するポットに苗を入れていく方式の移植機で、自分で苗を選んでいい苗だけ移植することができるメリットがあります。
因みに僕の地域ではポット投げ込み式が多いよ
畑に移植機で線を引いて移植機をレールに走らせる
移植機を使って一人で移植作業をする場合は、全自動移植機なら問題ありませんが半自動移植機の場合はまず先に移植機で畑にタイヤの跡(=レール)を引いておく必要があります。
まず最初の1本目は線引き縄を使ってまっすぐに足跡をつけて引きます。
そして2本目は片側の車輪を1本目に引いた跡に合わせて引く、3本目は2本目の跡に合わせて引くという繰り返しで線を引いていきます。
こうして引いた跡に移植機を走らせると自動的にまっすぐ走って行ってくれるので、一人でも苗を植えることができるという仕組みになっています。
移植後の管理
畑に苗を移植したら次は何をすればよいのでしょうか?
作業としては農薬・除草剤散布、中耕作業があります。
順にみていきましょう。
フィールドスター散布
フィールドスターという、雑草が生えてくるのを1か月程度抑制できる除草剤があります。
この薬はキャベツやブロッコリーの上から散布することができるもので、特に夏や春に定植した苗には必須と言ってもいいくらいに使われています。
一人で沢山の面積をこなさなければならない場合は草の管理が命と言っても過言ではないくらいに大事です。
面倒くさがらずに散布するようにしましょう。
草が小さいうちに管理機で中耕除草作業
定植してフィールドスターを散布しても畑によっては早いと3週間くらいしたら雑草が生えてきます。
このタイミングを逃さないことがとても大切で、雑草が小さいうちに除草作業ができてしまえばほとんど苦労することはありません。
逆に後でいいや、と後回しになると作業がどんどん大変になりあっちもこっちも草だらけでまともに取れる野菜がない…などということにもなってしまうので注意が必要です。
草の管理ができれば「プロ農家」とよく言ったものでそれくらい大事なことなんだね!
1~2週間単位で農薬散布
定植する前にも「潅注」といって高濃度の農薬を苗に吸わせ病気や虫に強くする作業をするのですが、それでも薬の効果が持続するのは定植から起算して早ければ2週間程度です。
その後は一般的な農薬散布の作業が必要になります。
特にキャベツは農薬の散布タイミングを逃すと取り返しのつかないほど虫に食われて売り物にならなくなってしまうため注意して観察するように気を付けましょう。
目安としては春キャベツでは1~2週間に1度、収穫まで計 3~4回、冬キャベツは2週間に1回程度、収穫まで2~3回は最低でも必要となるでしょう。
ブロッコリーの場合はキャベツと比べて虫の被害は少ないですが、逆に黒すすびょうなどの病気に困らされることが多いのでキャベツ同様定期的な防除が必要となります。
生育を見ながら適宜追肥
良い品質の野菜を作るには生育を見ながら肥料をあげる必要があります。
特に元々地力が弱い畑で栽培する場合は多めに追肥をしたり、微量要素(カルシウム、マグネシウム、ケイ酸や鉄などのミネラル分)をたくさん供給してあげるなどの工夫が必要です。
できれば畑を借りたときに、簡単にでも土壌診断をして土の成分の傾向を把握しておくと施肥の目安を決めることができるでしょう。
因みに僕の会社の畑では毎回近所の鶏糞を使用したたい肥を1トン/10aくらい投入していて肥料過剰気味なので、ほとんど追肥はしないという感じです。
・元肥(植える前にまく肥料)はどれくらい必要??
キャベツやブロッコリーの元肥の場合一般的にはN-P-K=15=15=15くらいが目安とされていますが、一番いいのは実際に野菜がどのように育つか自分の目でよく観察して決めることです。
収穫
ここまで来たらあとは収穫して売るだけ!
包丁でどんどん収穫しよう!
キャベツやブロッコリーを収穫するときは包丁を使って収穫します。
野菜の収穫用包丁があるのでそれを使いましょう。(1,500円前後、高いものだと5千円するものもある)
目標能率はキャベツなら40ケース/1hくらいを目指しましょう。
この数字は初めての素人には難しいですが、慣れてくるとだんだんできるようになる数字ではあります(かなり忙しいですが…)
キャベツを収穫し終わってから箱に詰めるやり方と切りながら箱に詰めるやり方がありますが、一人なら切りながら箱に詰めた方が効率がいいです。
1玉切ったら箱に詰めての繰り返しですね。
なるべく無駄な移動がないようにすると楽
収穫作業のポイントとして、移動が最小限になるようにすると体も楽です。
ちょっと離れたところには歩いていくのではなくなるべく軽トラで近くまで行ったり、作った段ボールを畑の隅から隅までもっていくのでは大変なので台車にのせて移動して目的地で段ボールを作るなどちょっとした工夫がとても大切です。
なにせすべて1人でやらなければならないので、楽ができるところは楽をするようにしないととてもやっていられません。
農業は「脳業」とも言われるほど要領よく工夫してやることが大切なんだね。
出荷
いよいよ最終段階!
とれた野菜を出荷してお金に変えましょう。
青果市場に出荷してみよう
まず近くの青果市場に採れた野菜を持ち込んでみましょう。
ある程度大きな市場であれば1日100ケースくらいキャベツやブロッコリーを持って行っても数で値段が下がるということは考えにくいです。
それでも供給が多い場合は少し離れた市場に分散して出荷するとリスクヘッジになります。
因みに市場には人がいるところと夜になると人がいなくなり自分で荷物を下ろすところがあります。
僕は人がいない夜の市場のほうが気楽で好き(笑)
近くの農協に出荷する
近くの農協の組合員の場合で、野菜も集荷している場合はそこに出荷するのも手段の一つです。
ただし、市場よりも出荷規格が厳しくなったり組合員としての雑用関係もあるためそこら辺も許容できる人でないと嫌かもしれません。
直売所に卸す
道の駅などの直売所に卸すこともできます。
しかし現実的にキャベツやブロッコリーで200万円稼ぐにはあまりおすすめできないです。
直売所はスペースが限られており大量の野菜は並べられないこと、キャベツやブロッコリーはデカいのでかさばり数がおけないこと、値段の割には手間がかかること、他の出荷者と値段競争になることなどの理由からです。
こうした点からキャベツやブロッコリーの場合は青果市場や農協のほうが割に合っているという判断になります。
加工工場とオーダー取引をやってみるのもよし
加工工場と直接あるいは間接的に取引をしてみるのもよいでしょう。
この場合、いきなり「1日〇トン出荷できます!大丈夫です!」という感じでやると失敗した時が怖いのである程度経験を積んで「1週間にこれくらいなら余裕をもって出荷できそうだな」という感覚を掴めてからにしましょう。
契約取引ができればあなたもプロ農家の仲間入り!
条件によっては青果市場や農協よりも良い条件で出荷できる可能性も高いです。
まとめ
一人でできる仕事で年間200万円稼ぐ方法を解説してみました!
200万円あれば1人なら生活していくことはできるし、スキルや経験を積めばさらに上を目指すことも可能です。
新規就農って夢があるよね!
新規就農というやり方もあるということを覚えておいてください!
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