【疑問】農業は儲からないのか?という質問について現役農家がお答えします

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はい、皆さんこんにちは!

ネギボウズです。

相変わらずクソ暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?

僕も農業法人に勤め始めて早7年となりますが、毎年「今年の夏は熱中症で死ぬだろうなぁ…」と思うほどです(なお実際には生きている模様)

人間の体って本当によくできているもので、熱い寒いという過酷な環境にも暫くすれば順応してしまうものなんですよね。

真冬の北海道とか絶対いられないと思っていても、そういう環境下で暫く生活すれば意外と慣れてしまうものなのかもしれません…人間凄い。

前置きはさておき、今日は「農業は儲からないのか?」という疑問について私見を述べていきたいと思います。

特にこれから新規就農や農業法人への転職を検討している方は参考になるかと思いますので是非ご覧ください。

結論、農業は儲かる

まず結論から言うと、農業は儲かります。

全然、儲かります。

ここでいう「儲かる」っていうのは、働けば沢山お金が入ってくることを指します。

よくラーメン屋の例えで言われることが多いのが、「ラーメン屋を開いたからといって儲かるわけではない」ということですね。
これと全く同じで、新規就農してただ単純に野菜を生産して農協やらJAやらに出荷しているだけでは限界がありますよ、ということです。

野菜の単価って年間を通して変動していますが、それでも高値~安値はある程度の予想ができるものです。
国や県が出している資料を見たことがある人もいると思いますが、各作物10aあたりの労働時間や収益というのはある程度モデルケース化されています。

つまり、普通に生産販売していたのでは1人でやるには限界がある、ということなんです。

残念ながら普通の農業をやっていたのでは、普通にサラリーマンをやっている人以上に稼ぐことはかなり難しいです。

農業が儲からないと言っている人は、いわゆる「普通の農業」を指していることがほとんどです。

どうすれば農業で儲けることができるのか?

「いやぁ、そんなことは分かっているけれどじゃあ実際にどうやって儲ければいいの?」という声が聞こえてきそうです。

簡単です、この「普通の農業」から脱却すればいいのです。

そうすれば1人農業だろうが何だろうが、普通のサラリーマン以上に稼ぐことは全然可能です。

じゃあどうやって普通の農業から脱却すればいいのか?

それは
「金額や出荷量を完全に自分でコントロールできる販売網を作ること」

究極、これさえできれば儲かります。

まあ、これが一番難しいのですがねw

事例紹介

京都ロックファームさん
URL:ロックファーム京都 (rockfarmkyoto.co.jp)

例えば最近見た事例ですと京都にあるこちらの農園さんは、ホワイトコーンという白いトウモロコシを生産販売していますが値段がとてもお高く、1本600円以上もの値段(!?)で販売しています。

トウモロコシ1本600円という値段は農協や青果市場ではまずありえない値段です。

このトウモロコシが10aでどれくらい収穫できるのか?は分かりかねますが県や国が出している10aあたりの収益モデルは全く参考にならないほど稼いでいることはお分かりになるでしょう。

このように、自分で作った野菜に自分で値段をつけて販売できれば間違いなく儲かります。

ただ、これはもちろん簡単にできるわけではありません。

生産した野菜を高単価で販売するには、他の商品にはない特徴を生み出し更にそれを消費者にアピールしなければならないのです。
これが大変。

ラーメン屋を開いてもただ店をオープンしているだけではお客がなかなか入ってきてくれないのと同じことです。

大事なのは差別化とメディア戦略

上記のホワイトコーンはスーパーでも売っている野菜ですが、600円という高単価で販売してもお客がつくのは「差別化」に成功しているからです。

この例でいえば「普通のホワイトコーンよりも格段に甘く、やわらかくておいしい」「朝どり」「収穫期間がわずかに5日程度」という点でしょう。

こうした差別化ポイントをいくつか設けることで他にはない自分オリジナルの野菜となるのです。

僕は実際にここの農園さんのホワイトコーンは食べたことがないですが、サイトを見ると完売となっていたので、全部販売できたのでしょうね!
うーん、相当うまいのは間違いない…

更にパッケージにも京都の舞妓さんがメガホンを持っているという、和とモダンの融合的デザイン、「舞子」と「コーン」を組み合わせた「舞コーン」という造語など至る所に工夫が凝らされており、ブランディングに成功している一例です。

SNSを活用しない手はない!これからの若手農家は活用すべし

野菜のブランディングができたらあとは販売するだけ。

しかし、これもまた一筋縄ではいかない。

…ですが、現代は一億総スマホ時代。
人類史上最高のデジタル社会と言っても過言ではない。

そしてSNSを使っていない人の方が少ない。

これは大・大・大チャンス!

今、ご高齢の農家さんたちはパソコンやスマホといった電子機器の取り扱いに慣れている方が少なくそれだけでもチャンスなのです。
なぜなら販売先をそれだけ持っているということなのですから。

いくら自分で素晴らしいと思う野菜が作れたとしても、それが実際に売れなければはっきり言って意味がない。
販売こそが本当のゴールです。

ここで、SNSなど使わなくともスーパーや小売業者に直接販売することも可能でしょう。
しかしそれだと買い取り業者の言い値でしか買い取ってもらえず、せっかくブランディングに成功した野菜がもったいない。
せっかく試行錯誤して作った「商品」を、安値で売ってしまっては努力が水の泡です。

あなたは「農業で稼ぐ」ために野菜を差別化ブランディングするのです。

最初こそ手間や時間がかかるものですが、ここまで来たら是非「ネット販売」に挑戦するべきです。
ネット販売であれば自分で価格や数量を決めることができるし、余計に手数料を取られることもないでしょう。

最初から自社サイトと立ち上げて集客→販売という流れは現実的に難しいですが、軌道に乗るまではBASEなどの無料ショッピングサイトでお店を作って販売することもできるでしょう。

そうして段々と自社サイトのみで販売できるようになれば、全く手数料を取られず自分で決めた価格で、かつ自分で決めた数量で販売することができるようになります。

この段階までくれば「農業は儲からない」とは口が裂けても言えないでしょう!

大事なのは創意工夫、努力。

儲かっている農家さんは皆頭を使って創意工夫し、努力しているものです。
儲かる農家になるために頑張りましょう!

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