田舎の農業法人で働いてみて僕が思ったこと

田舎
この記事は約7分で読めます。

どうも、ネギボウズです。

僕は埼玉県の農業法人で働いて7年目になりますが、
今まで働いてきて感じたことを書きたいと思います。

田舎暮らししたい方や田舎の農業法人で勤務したいと思っている方の
参考になれば幸いです!

・とにかく畑と田んぼのオンパレード

とにかく見渡す限り畑と田んぼだらけです(笑)

僕が住んでいる地域はそこまで田舎ではないのですが、
働いている場所はゴリゴリの営農地帯でして野菜や米の生産が
とても盛んな地域なのです。

こういった農業が盛んな地域というのは基本的に田畑が多い地域なので、
例に洩れず見渡す限りに田畑が広がっております。

都会と違って高層ビルが全くなく、
遠くの景色まで見渡せますし晴れていれば遠くの山も見えて景色は良いです!

個人的には空気もきれいだと思います。

・作業車がめっちゃ道路を走ってる

軽トラ・ダンプ・トラック・トラクターといった作業車がとても多く道路を走っています。

近所の人かも??と思ってすれ違いに運転手の顔を確認してしまうのが癖ですね(笑)

たまにどでかいトラクターが走ってくると運転そっちのけで見入ってしまいます。

土木関係の会社も多い気がします。

大型ダンプカーが行ったり来たりしていますね。

デカいので後ろにつかれると圧迫感を感じます(笑)

・ほとんどネギとブロッコリー

僕の地域ですがネギとブロッコリーの生産がとても盛んです。

この2つの野菜は年中作られていて、
全国でもトップの生産量を誇るほどです。

畑というと皆さんどのようなイメージを持たれるか分かりませんが、
基本的にはお金になる野菜・ブランドものの野菜を多く作る傾向にあります。

田んぼの裏作で春ブロッコリーを生産している地域が近くにありますが
広ーい田んぼ一面ブロッコリー畑に様変わりするので圧巻の景色ですよ~

・青果市場と農協が沢山

青果市場と農協があちらこちらにありますね。

やはりそれだけ農作物生産量が多いということでしょう。

近所に住んでいると、
青果市場の競り(生産者が出荷した野菜を売るイベント)の声が聞こえてきて
「昨日出荷したネギはいくらの値段がついたかな~」
などと思っています。

競りの掛け声って暗号みたいになっていて、
何も知らない人が聞いたら大声で何を言っているのか全く分からないんですが
買い人(野菜を買っていく人)には分かるんだそうです…
凄いですね!

因みに農業地帯には全農と言って、
地域農協の全国版みたいなデカい青果ステーションがあることが多く
僕の地域にもあります。

・加工工場、倉庫、造園業が多い

僕の地域だととにかく野菜をカットしたり漬物にしたりという加工工場が多いです。

これは偶然ではなくて、
やはり地域的に野菜の生産が多いので近くに加工工場を建てることで
加工する野菜の調達が楽にできるという戦略的なことだと思います。

実際、
野菜を生産していると秀品(またはA品ともいう)といって、
簡単に言うとスーパーで並んでいるレベルの奇麗な野菜ばかりではなく
形がいびつなものや大きくなりすぎたもの・傷がついているものなどが
一定数出てくるんです。

そういう野菜は捨ててしまうと生産者側にとっても損失となりますし、
多少悪くても安くほしいという加工業者がいるのですね。

例えばキャベツの加工契約を僕の会社はしていて近くの加工工場に
納めているのですが、
こちらからしても青果市場や農協に出せない野菜を買い取ってくれるし
加工工場からしても安くて新鮮なキャベツを仕入れられるので
お互いにwin-winな関係となっているのです!

また倉庫や造園業も比較的多いですね。

やはり田舎なので、
田畑が沢山あり地価も安いため倉庫などを建てて物流拠点とする業者が多いです。

田舎と言っても道路や高速は充実していて、
消費地である東京へのアクセスは良いので魅力的なのだと思います。

・中国・ベトナム系の外国人が多い

朝、
車で通勤していてよく感じることですが外国人が多いです。
恐らく中国かベトナム人だとおもうのですが自転車で隊列を作って走行している
グループは大体外国人の可能性が高いです。
(外国人研修生は基本的に車の運転はできないため)

彼らは研修生と言って、
日本の農業を学んで母国の農業に活かすため一時的に勉強に来ている人たちです。

今現在はコロナの影響もあって再入国は厳しいですが、
農家側からすると日本人と比べてそこまで高い賃金を支払う必要はなく
優秀な働き手を確保できるというメリットがあるので外国人研修生を雇っている
農家さんはかなりの数います。

外国の人は本当によく働くので、
働く姿を見て僕も負けじと頑張っています(笑)

・スーパーが少ない、コンビニ多い

営農地域になればなるほど、
ライフラインであるスーパーマーケットやドラッグストアが近所にないです。

僕が住んでいる地域は車で5分程度のところに大型スーパーマーケットや
ホームセンターやドラッグストアなど沢山あるのですが、
逆に田畑は少なく営農地帯とは言えない地域です。

逆に僕が働いている地域は田畑だらけでスーパーマーケットなどは
本当に数える程度しかないほどのド田舎です(笑)
大型のショッピングモール自体ありません。

会社の同僚は「スーパーまで車で20分かかる」と言っていましたが
昔から住んでいる人からするとそれが当たり前になっていて不便とは感じない
とのことでした。

確かに田舎は都会と違って分刻みの厳しいスケジューリングは必要なく
「じゃあこの仕事が終わったら買い物でも行ってくるか~」程度の
緩さは感じますのでアリなのかもしれません。

逆にと言っては何ですがコンビニエンスストアが多い印象です。

軽トラで少し走ればコンビニがあるという感じですね。

野菜を作る側からすると、
お昼休みや途中休憩などでちょっとコーヒーが飲みたくなったり
トイレに行きたくなった時に気軽に立ち寄れるのでありがたい限りです。

倉庫が沢山立っているのと同じように、
コンビニ経営を始めるのにも地価が安い割にはお客さんのアクセスもよいので
コンビニ経営をやりたい人が沢山いるのだと推測します。

・粘着質な人が少ない?大雑把な人が多い

人によるかもしれませんが、
僕の会社には1つのことについてネチネチといつまでも言ってくるような
粘着気質の人がいません。

注意してもされても1時間後にはさらっと忘れているような人ばかりです(笑)

会社内部だけではなく、
取引先やご近所さんなどにもいないですね。

完全に憶測ですが田畑に囲まれて暮らしているのも影響がありそうです。

都会と比べて人口密度も少ないですし、
仕事の締め切りに追われることもないので人間性にも影響しているのかな
と思います。

逆に良くも悪くも割と大雑把な人は多い印象です(笑)

「こんぐらい大丈夫だ」

みたいな感じで、
どんどんやっちゃうみたいな。

時にそれで失敗したり成功したり、
本当に良くも悪くもって感じではありますがそれはそれでいいのではと思います。

トラックに結構高く荷物を積んでロープなどで縛らないで運んでいる
農家さんを見るとスゲ~と思います。

・夏は暑い、冬は寒い

田舎に限ったことではないかもしれませんが、
農業って思った以上に天候に泣かされます!

僕が働いている地域は全国的にも夏場の気温が高い地域で
毎年暑すぎて死ぬのではないか?と思いながら仕事をしています。

特に盆地になっていたり標高が低かったりすると熱気がこもるので要注意です。

冷凍庫で1日凍らせた2リットルペットボトルを毎日持参して、
かつもう2リットルくらいスポーツドリンクなどを持って行っています。

1日で大体4リットルくらいは仕事中に飲み干してしまうほど過酷な環境です。

冬も冬でクソ寒いです(笑)

群馬県の山から赤城卸というめっちゃ冷たい風がビュービュー吹き降ろしてくるので
厳寒期の1月2月などは外で作業していようものなら
ヒートテックなど4枚くらい重ね着していても手足の感覚がなくなるほど寒いです…

ホッカイロや電熱ジャケットの着用、
場合によっては登山用の本格的な装備を検討してもいいくらいの寒さです!

まとめ

僕が農業法人で働いてみてリアルに感じたことを記事にしてみました。

近年ではUターンなど、
田舎ぐらしがブームになりつつあるようですが良いところ悪いところを
できるだけ知ったうえで実行することが失敗なくお勧めです。

田舎の農業法人で働いてみたい人や、
田舎暮らしに興味のある人などはぜひ参考にしてみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました