どうも、ネギボウズです!
新規就農したいけど、
失敗は絶対にしたくない!
という方必見の記事です。
新規就農の現実…リアルはそんなに甘くない!
僕の実体験を踏まえて書きます。
僕の会社は農業法人なのですが、
新規就農を希望する人もちらほらいて
今までも数人会社から新規就農をしています。
しかし、
5人ほど新規就農して
今現在も上手くやっていると言える農家さんは
たったの1人しかいません!
では、
この成功した1人と
失敗してしまった4人との差は何なのでしょうか?
僕なりに分析してみました。
新規就農に失敗する原因
売り先をあまり考えていない
はい、まずこれです。
他の記事でも散々言っていることですが、
なぜか売り先を考えていません。
とりあえず作ればなんとかなるという思考パターンです。
と、いうのも青果市場はあるので
できたときにできるだけ青果市場に出せば
お金になるだろうと考えているのです。
しかし現実には青果市場とて
時期になればほかの農家さんも野菜をたくさん
持ってくるので同じ野菜が競争になり
値段がどんどん下がってしまいます。
小松菜を200グラム50円で売れる予定が
荷物が溢れて5円!ということも現実です。
5円って…
と思うかもしれませんが青果市場で
現実に起こることです。
なので、
収入の当てにするにはとても怖いということです。
その点、
まだ農協に出荷する方が値段は安くても
ある程度価格が安定しているので
セーフティネットとしては優秀と言えます。
初期投資をケチる
失敗している人は初期投資をケチっていると思います。
初期投資と言っても、
何千万とかそういうレベルの話をしているのではありません。
せいぜい、
トラクターを買ったりハウスを建てたり
移植機やその他機材を買ったりと
多くても1千万円程度なのですが
その投資すらケチってしまっているのです。
農業というのは少なからず先行投資型のビジネスなので、
ある程度初期投資しないと土俵にも立てないというか
作業面で効率がガタ落ちして
そうなると結局稼げないという悪循環に陥ります。
・トラクター
・育苗ハウス
・移植機
・軽トラ
・動力噴霧器
・調整作業場
ここら辺は一通り揃えたいところです。
というか、
揃っていないとまともに営農ができないので
どうにもならないということになります。
就農前に必要なもののリストは作成しておきましょう。
独身かつ家族もいない
独身だから、
家族がいないからと言ってできないと言っている
わけではないのですが、
失敗している人はこのような傾向にあります。
自分一人の体が資本の農業で
長い年月で病気にかかったり
体を悪くしたりすることもあるでしょう。
そうしたときに誰が助けてくれるでしょうか?
自分一人でやるということは
農作業だけでなく日々の雑用も全て自分でやらなければ
ならないということです。
これはかなりの負担になるでしょう。
現実、
全くの1人で独立して1人で農家をやっている人は
申し訳ないですが上手くいっているとは程遠い状況です。
一方、
世帯を持って夫婦で営農している農家さんは
家事や雑用など上手く分担できているせいか
農業のほうも上手くいっているようでそれなりに
稼ぐことができているようです。
夫婦で営農すると
一人では物理的に不可能な仕事もできるし
自分一人がダメになってももう一方がサポートできる
という精神衛生上もメリットがあるのだと思います。
ブランド野菜を作ろうとしない
上手くいっていない農家さんはなぜか地域のブランド野菜を
作ろうとしません。
ブランド野菜は普通は
他の地域の無名野菜と比べると比較的高単価で取引される
ものなので、
栽培しないメリットがないというほどのものなのですが
なぜか栽培したがらないんですよね…
恐らく、
みんなが作っているから自分はちょっと変わったものを
という発想なのだろうと思うのですが、
それはブランド野菜で地を固めてからにした方が
賢明なのではないかと思います。
ブランド野菜であれば、
素人が多少失敗して作ったとしても
そこまでひどい値段で買いたたかれるようなことは
想像できないですからね。
単一の野菜しか作ろうとしない
これもそうですが、
1つの野菜しか作ろうとしないんですよね…
栽培技術がないのか、
単に栽培したくないのかは分かりませんが
とにかく1つの野菜しか栽培していません。
ネギ農家さんや、
芋農家さんなら相場もそれなりに安定しているので
作る理由も分かるのですが
ほうれん草や小松菜といった
年間で価格変動が大変激しい野菜を単品目栽培するのは
契約栽培など特殊な販売方法を採用していない限り
ちょっとリスクがありすぎると思います。
ブランド野菜+数品目
という形が新規就農者には個人的にお勧めです。
新規就農に失敗したと感じたら?
新規就農に失敗したと感じるのは人それぞれですが、
失敗したと感じたら何をするべきでしょうか?
借金を整理する
まず、
新規就農から営農して借金をした総額を
整理してみましょう。
あと何年間で借金を返済しなければならないのか?
など具体的に算出してみましょう。
離農するという選択肢があると思いますが、
サラリーマンに戻ったときに月々の返済が可能かどうか
調べるためにもはっきりと数字に出しておきましょう。
役場へ離農届を提出する
役場へ離農届を提出しなければなりません。
登録上は「農業者」となっていますが
農業をやめた場合畑の管理をしなくなるので
畑の返還手続きなども必要になってきます。
詳しいことは役場へ相談に行けば詳しく教えてくれます。
新しい仕事を探す
離農したら、
新しい仕事を探さなくてはなりません。
離農する前に職探しをするというのも一手です。
経験を活かして農業法人に就職するのもあり、
心機一転全く関係のない業界に転職するのもありと思います。
特段、
新規就農して失敗したからと言って選考に不利になることは
あまりないと思います。
それよりも
「なぜ、新規就農したのか」
「どうしてダメだったのか」
「これから何をしたいか」
ここら辺の理由をはっきりと説明できるかどうかが鍵となるでしょう。
まとめ
新規就農に失敗しないための方法についてでした。
・ブランド野菜+数品目
・初期投資はケチらない
・売り先の目安を作る
・できれば2人以上でやる
これらのポイントを意識してやれば、
大きく失敗するということはないでしょう!
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