最近自分でも畑をやっている主です。
さて、今回はタイトルの通り一番儲かる野菜を発見してしまったという話。
これは皆さん必読です。
結論 何もない
以上です(笑)
冗談です。
しかし、これは事実ベースとしてあります。
全ての野菜は儲かるし、儲からないとも言えます。よく「儲かる野菜ランキング」なんてサイトが沢山あって農業に興味のある方は一度は見たことがあるのではないでしょうか?
しかし、本当にそうでしょうか?例えば儲かる野菜の中にはトマトやいちご、レタスとかが入っています。
これらの野菜は時給換算をするとほかの品目と比べて儲かるということですが、本当にそうでしょうか?
農業も工業と同じで、売り上げを上げるには
売り上げーコスト=手残り
この図式からは逃れられないわけです。
要するに、売り上げを上げてコストを抑えられればどの品目でも儲かる野菜にできるわけです。
トマトやいちごを栽培するためにはビニールハウスが必要ですね。しかし近年は資材の高騰も相まって新しくビニールハウスを建てようものなら数百万、規模によっては数千万円の投資が必要になります。
大企業ならぱっと出せるお金でも、これからゼロから始めようとする農家さんが出せる金額ではないですし、もし投資してスタートしても天候や予想外の要因により作物ができない=売り上げが上がらないリスクだってあります。
つまり、トマトの単価が高いのはある意味で当たり前だったりします。それくらい高くないと投資額をペイできないという事情もあるからですね。最悪の場合、投資額を回収できずに廃業してしまったなんて恐ろしいことにもなりかねないのです。
初期投資がかからず手間もかからない野菜
であれば、初期投資があまりかからずかつ単価もそれなりに高く、作りやすい野菜を作った方がローリスクで経営できると思いませんか?
僕はそう思います。
経験があるならともかくとして、できるかも分からない品目に最初から莫大な投資をして失敗したときのことを考えると、こちらの方がいいだろうと。
しかしこう思うはず。
「そんな美味しい品目があればみんな作るし、市場がすぐに飽和するわ」と。
その通りです。
農家だって経営者なんですから、そこら辺も自分で責任を取って判断しないといけないです。
タイトルにもありますが、ごくごく一般的な葉物野菜を栽培している農家さんでも億を売り上げている方が結構いる業界ですよ。(こういう方は独自の販路を確立したりと売り方がとにかくうまい)
市場競争に巻き込まれたくないのなら、自分しか作れないようなオリジナルブランドの品目を生産するしかないです。でもそれってすぐにできるわけではないですよ、そんなに簡単なことではないです。
そうであれば、ある程度メジャーで簡単な野菜から作り始めて、余裕ができてきたらそういった方向にチャレンジすればいいじゃないですか。
最初からそこを目指すと、軌道に乗るまでは相当気苦労が絶えなくなると思っています。
個人農家がうまく稼ぐ方法
まず、営農する地域で活動している農家さんとは積極的に繋がってください。
村八分にされるとか、そういうネガティブな理由によるものではないです。
農家さんと仲良くなって情報交換し、有益な情報を仕入れるのです。中には完全に自分で自由にやりたいという人もいるでしょうが、最低限近隣の農家さんとの接触はしておいた方が無難です。
孤立を望んでうまくいっている農家さんってほとんどいないです。なにも良いことがない。
そして、言いたいことは色々あるとは思いますがとりあえず農協の部会には加入だけでもしておきましょう。
例えばキャベツを作りたい場合。
地域にもよりますがキャベツの部会というのがあります。そこに加入すると自分で販路を見つけなくても収穫の時期になればいくつでも農協が購入してくれます(これを共選出荷といいます)
組合員になると面倒ごとも地域によってはありますが、初心者であればあるほど恩恵の方が大きくなります。
特にほかの地域からの移住組みであれば、顔を売って信頼を得るということも必要になってきますからなおさらです。
また独立して販路を見つけたとしても、買う側の一方的な理由で注文が無くなるということもあり得るのが農業の怖いところです。
こういったときのセーフティネットとして機能するのも農協のいいところです。
作業効率を上げること
儲かる品目は、存在するのではなく自分で作り出すことです。
例えば、具体的には長ネギであれば1時間で自分がどれくらいの量のネギを収穫してきて、1時間でどれだけ皮をむいて、1時間でどれだけのはこづめができるのか?とか。
そういったことをこまごまと記録し、どうしたらもっと早く楽に効率的に作業が進められるのか?ということを考えていかなければなりません。泥臭いことです。
しかし、近道はありません。
日々の改善作業でちょっとずつ効率を良くしていくことが儲かる野菜を自分で生み出すことにつながるのです。
もちろん、農業機械を導入するとか、人を雇うとかそういうこともありますがまずは自分がどれだけの仕事ができているのかということを把握することからです。
お金が欲しいのなら、頭と体を使って地道に実験検証していくしかないです。
考えてみてほしいのですが、農家だってお金を稼ぎたくてやっている人が多いはずですよね?
じゃあなんで儲かる野菜ランキングの下の方に載っている野菜を作る人がいるのですか?
拘りだけでは、生活はできません。つまり何が言いたいかというと、どの品目でもやり方次第で儲かる品目になりうるということ。
それは地域によってブランドがついていたり、気候があっているとか土があっているとかいろいろあると思います。
儲からないのに一生懸命作る農家さんはいない、ということは忘れないでおきましょう。自分のやり方を見直す、行き詰ったときのヒントになるはずです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は儲かる野菜・品目についての記事でした。
僕もまだまだ素人を抜け出せていない駆け出し農家レベルの実力ですが、考え方を柔軟にすると意外と見えてくることがありますよね。
何かヒントになったら幸いです!
コメント